トリミングコラム

愛犬にトリミングしないとどうなるの?トリミングをしないリスクとは

愛犬とお散歩に行く際、ついついほかの犬の毛並みが気になる方もいるでしょう。おしゃれのためにトリミングをする方もいますが、実はトリミングによって健康を守ることができるのです。トリミングは、しなければいけない犬種とそうでない犬種がいるのはご存知でしょうか。

今回は、トリミングをするべき犬種と、トリミングをしないリスクについてご紹介します。

1.トリミングが不要な犬種

犬は犬種によって毛の生え方が異なります。大きく分けて「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類の毛の生え方があります。

1-1.シングルコートとダブルコートの違い

犬の毛は、シングルコートとダブルコートで、毛の構造や生え変わる周期が違います。このため、犬種によって毛に対するケアの方法が異なります。この毛の構造は、上毛と下毛に分かれています。

一般的に上毛は、オーバーコートと呼ばれています。オーバーコートは太くてしっかりした毛です。皮膚を保護する役割を果たしています。アンダーコートと呼ばれる下毛は、柔らかくふわふわした毛が特徴です。保温や保湿をする役割があります。

シングルコートの犬種はオーバーコートのみが生えており、ダブルコートの犬種は2つの毛を持っています。シングルコートは、毛が生え変わることがありません。そのため、夏と冬でトリミングをしっかり行う必要があるのです。シングルコートの犬種と違い、ダブルコートの犬種は毛が生え変わります。アンダーコートが主に生え変わり、自分で体温調節をすることが可能です。

1-2.シングルコートの犬種について

シングルコートに当てはまる犬種は以下の通りです。

・プードル
・ヨークシャーテリア
・パピヨン
・マルチーズ
・グレイハウンド

1-3.ダブルコートの犬種について

ダブルコートに当てはまる犬種は以下の通りです。

・柴犬
・チワワ
・ゴールデンレトリーバー
・ポメラニアン
・ダックスフント

2.トリミングをする意味

シングルコートの犬種であればトリミングを行う必要があります。トリミングにはおしゃれ以外にもさまざまな意味があります。

2-1.毛を清潔に保つ

犬の毛は全身を覆っています。そのため、肛門周りの毛は汚れやすい傾向にあります。お散歩から帰ってきた後、お尻をきれいに水で洗ってあげる方もいます。しかしそれだけでは、完全にきれいにはなりません。雑菌が繁殖しないためにも、トリミングを行うことで毛を清潔に保つことができます。定期的に短くカットしておくことで、トイレの度に汚れずに済みます。

2-2.ケガを防止する

肉球あたりに生えている毛で、肉球がうまく機能せずにケガをすることがあります。肉球は足にかかる負担を減らしたり、汗をかいたりといった役割をしています。歩く際のすべり止めの効果も持っているので、毛が覆ってしまうとすべり止めの役割をなくします。

特に室内飼いされている犬であればフローリングを歩く機会が増えます。フローリングは室内のなかでも最もすべりやすいので、知らず知らずのうちに愛犬の足が悪くなっていることもあります。肉球の間から生えた長い毛は、定期的にカットしてあげましょう。

2-3.熱中症を防ぐ

シングルコートの毛を持った犬は毛が全く抜けないわけではなく、ゆっくりですが生え変わります。近年では温暖化の影響もあり、シングルコートの犬種の生え変わり速度が季節に追い付いていません。

そこで多くの飼い主が「サマーカット」と呼ばれる夏のトリミングを行います。SNS上ではサマーカットの犬のかわいらしい姿を見かけますが、サマーカットはおしゃれだけではなく、熱中症を防ぐ効果があります。サマーカットは、毛の中の空気を入れ替える役割を果たします。熱が毛の中に溜まらなくなる分、熱中症のリスクを下げることができるのです。

3.トリミングをしなかったら?

もしトリミングをしなければ、先述したように健康を害する恐れがあります。また、身体にできた毛玉は常に皮膚を引っ張るため、炎症を起こします。その結果、皮膚病になるケースもあるので長毛種の場合は定期的なトリミングが必要です。

特にトイプードルは、長毛種でありカールした毛並みのため、毛玉がほかの犬種よりもできやすいです。この毛玉は、放置してしまうと毛玉に巻き込まれた皮膚が剥がれ落ちることや、最悪ただれてしまう可能性があります。

さらに伸びすぎた毛が目に当たるようになると、目の中に毛が入ってケガをする可能性があります。特にシングルコートの犬種は、毛が硬いので放っておくと失明の可能性もあるのです。ペットサロンによるトリミングに行けていない場合も、応急処置として日々のブラッシングを欠かさないようにしましょう。

4.まとめ

トリミングは清潔保持やケガ防止、熱中症予防など、おしゃれだけでなく愛犬の健康を維持するために大切なことです。トリミングをしないことで皮膚病も懸念されるので、日頃から愛犬のケアをしっかり行いましょう。

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